インターネットのアドレスなどを管理する国際団体ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は,日本時間の2008年6月27日,ドメイン名の命名方法の大幅な改正案を承認したと発表した。

 この改正案は,パリで6月22~26日(現地時間)に開催されたICANNの国際会議で承認されたもの。ICANNはこの改正案について,「インターネットが始まってからの40年間で最大」と表現している。

 この改正案はインターネットのアドレス体系の広範囲に渡るが,最も影響が大きいのは,国によらずに利用できるトップ・レベル・ドメイン(gTLD)を自由に選択できるようになったことである。

 現在,gTLDとして利用できるのは,「com」,「org」,「info」といった21種類だけ。これに対し,今回承認された改正案では,新しいドメイン名を申請者自身が自由に選べるようになった。例えば,旅行業者なら「.travel」など,広告効果があるドメイン名を使えるようになる。「.tokyo」や「.paris」など,これまで期待されてきた都市ごとのドメイン名も利用できることになる。当然,ブランド名や申請者の個人名など,任意の文字列もgTLDとして利用可能になる。

 この新しいドメイン名の命名方法は,2009年早期に実装方法の最終案を承認し,同年第2四半期に利用できるようになる予定である。

[発表資料へ]