電通国際情報サービス(ISID)は2008年6月26日,朝日放送(ABC)と共同でほたるまち(大阪市福島区)の街開きイベントにおいて,「ワンセグ・ボックス」システムを採用した実験放送を6月29日に実施すると発表した(発表資料)。ワンセグ・ボックスは,ISIDとABCが共同開発したコンテンツ制作機能とワンセグ電波送出機能を備えた統合システムである。実験放送はABCの新社屋の一部(新ABCホールとリバーデッキ)で実施する。具体的には,「ほたるまち」を紹介する映像や,地上デジタル放送に関する30分程度の録画映像,現場に設置されたカメラのライブ映像を放送する。データ放送では,ABCの新社屋やショップガイドに関する情報を提供する。

 ISIDとABCは2006年より共同で,ワンセグデータ放送コンテンツ制作支援システムを開発してきた。ISIDは,「これまでのデータ放送コンテンツの制作では,BMLによるコーディングが必要でだったため,高価な制作機材や高いスキルを備えた人材を必要だった。コーディングレスや動的データの自動投入などの機能を付加することで,簡単で手軽な操作性を確保している」という。ISIDとABCは,ワンセグ・ボックスを活用するビジネスの構築を目指して,今後も共同で研究・開発活動を継続する。