ビデオ配信サービスの画面例
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ネットワーク機能を活用したゲーム内動的広告の画面例
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 ソニーは2008年6月26日,2010年度までの中期経営方針を発表,製品機能に関してネットワーク重視の姿勢を明確にした。これまでは個々の製品についてHD(high definition)への対応を進めてきたが,今後はさらにネットワーク機能を追加することで,「HDコンテンツを共有して楽しむ」ことを訴求する。

 具体的には,2010年度までに製品カテゴリの90%にネットワーク機能を内蔵させる,2008年夏の米国を皮切りに主要製品に対してビデオ配信サービスを展開するというものである。

 ビデオ配信サービスについては,まずは「プレイステーション3(PS3)」「プレイステーション・ポータブル(PSP)」向けの「PLAYSTATION Network」を活用,当初4種類のサービスを提供する。1)映画やテレビ映像の配信,2)3次元の仮想空間「PlayStation Home」,3)ネットワーク機能を活用したゲーム内動的広告,4)「Life with PlayStation」である。

 最後のLife with PlayStationは,時間と場所を選択することで,ダイナミックに変化する情報を加工して表示するサービス。26日の説明会では,地図上で都市を選択すると,その都市における最新のニュースや天気予報を表示するデモを見せた。今回のデモでは最新の情報を見せたが,時間を過去にさかのぼらせたりすることもできるという。例えば,過去の旅行履歴を地図上に表示するといったこともできそうだ。

 ネットワーク機能以外の重要施策としては,コアビジネスの更なる強化,BRIC諸国や新興市場への積極展開を挙げている。