NECシステムテクノロジーは,Webサイトへの不正な攻撃を防御するWebアプリケーション・ファイアウォール製品として,防御対象となるWebアプリケーション・サーバー上にインストールして使うソフトウエア製品「SiteShell」を,2008年6月26日に出荷した。Java環境とMicrosoft環境で利用できる。価格は,買い取りで200万円(税別)からか,または年額60万円(税別)。

 SiteShellは,Webアプリケーション・サーバー(APサーバー)上で動作する,Webアプリケーション・ファイアウォール・ソフト。SQLインジェクションなどの不正な攻撃からWebアプリケーションを防御する。各種Java APサーバーまたはMicrosoft IISで利用できる。Java Servletのフィルタ(javax.servlet.Filterインタフェース)やISAPIフィルタなど,APサーバーが備えるHTTPリクエストのフィルタ機能を使って動作するため,既存のWebアプリケーションに変更を加えることなくファイアウォール機能を追加できる。攻撃パターン・ファイルの更新時にWebアプリケーションを停止する必要もない。

 価格の詳細は以下の通り。買い取りライセンス「PP購入方式」の場合,1サーバー200万円(税別)からで,サーバー台数による割引がある。攻撃パターン・ファイルの更新などを含む年間保守更新サービス費用は,製品価格の20%。一方,年間利用契約の「年間ライセンス方式」は,保守更新サービスを含んで1サーバーあたり60万円(税別)。