日本郵政グループの持株会社である日本郵政は6月25日、ソフトバンクテレコム常務の浜田憲一郎氏(47)が7月1日付でシステム部門担当の常務執行役に就く人事を発表した。日本郵政のCIOを兼務していたゆうちょ銀行CIOの間瀬朝久専務執行役(62)は6月25日付で日本郵政の常務執行役を退任。ゆうちょ銀行のCIOに専念する。

 浜田氏は明治大学を卒業後1984年日本IBMに入社。金融部門の営業や大歳卓麻社長の社長補佐などを務めた。2005年11月に日本テレコム(現ソフトバンクテレコム)に転じ、金融営業本部長などを歴任した。2006年10月から常務執行役員として営業部門を率いていた。

 郵政グループでは6月18日に、郵便局会社のCIOで同じく日本IBM出身の岩崎明氏(56)が執行役員から常務執行役員に昇格する人事を発表済み。持株会社の日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険、郵便事業会社、郵便局会社の郵政グループ5社におけるCIOのうち2人が日本IBM出身者となる。

 グループ内に大規模なシステム開発案件を多数抱えるなか、外部人材の積極採用でITガバナンスの強化を急ぐ。