米Evernoteは米国時間2008年6月24日,メモ書きやスナップショットを使った“記憶の記録”を支援するサービス「Evernote」の公開ベータ版をリリースした(同社公式ブログ)。招待ユーザーを対象にしたプライベート・ベータ版のテストには,過去4カ月で12万5000人を超えるユーザーが参加したという。

 同サービスの認識および同期技術により,ユーザーはテキスト,スナップショット,デジタル・インク,音声として記憶を記録して,これらを容易に検索/共有できるようになるという。Evernoteは,Webサービス,デスクトップ版,モバイル版が提供され,すべてのメモはネットワークと端末間で自動的に同期される。画像内の印刷文字や手書き文字についても文字認識技術により検索可能となる。

 このサービスは,EvernoteのWebサイトでユーザー登録すれば利用できる。無料と有料の2種類のアカウントを用意する。無料アカウントでは,Windows,Mac OS,Webブラウザ,携帯電話端末の自動同期機能や画像検索機能など,プライベート・ベータ版で提供されていた機能を利用できる。保存できるメモの数に制限はない。1カ月当たり最大40Mバイトの新規メモをアップロードできる。

 一方,有料アカウント(月額5ドルまたは年間45ドル)では,1カ月にアップロードできる新規メモの量が最大500Mバイトに増える。画像認識速度が向上し,すべての通信データがSSLで暗号化されるほか,ユーザー・サポートを受けられる。

 Evernoteのデスクトップ版とモバイル版は, Evernoteのダウンロード・サイトから入手できる。

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