米Microsoftが公開したWindowsユーザー向けの書簡によると,次期版OS「Windows 7」は2010年1月をめどにリリースする予定で開発を進めている。同社上級副社長のBill Veghte氏が,より定期的なリリース・スケジュールを望むユーザーの声に応え,「『Windows Vista』を一般発売した2007年1月から約3年後」と表明した。

 また,Windows 7ではVistaと同じコア・アーキテクチャを採用するので,「当初のVistaで経験したようなアップグレードに伴う不都合はなく,Windows 7への移行はスムーズに行える」としている。

 「Windows XP」については,延命を期待する声が挙がっていたが(関連記事:Microsoft CEOのBallmer氏,「Windows XP」の延長販売とYahoo!買収失敗後に言及 ),予定通り6月30日をもって,小売り販売と大手パソコン・メーカー向け出荷を終了する。ただし,2014年4月までセキュリティなどの問題を修復するアップデートを行う。

 なお,「Windows Vista Business」「Windows Vista Ultimate」「Windows Vista Enterprise」を購入した企業は,ダウングレード権を行使して「Windows XP Professional」をインストールできる。「NetBook」や「NetTop」と呼ばれる低価格ノート・パソコンに対しては,「Windows XP Home」「Windows XP Starter」の提供を延長する(関連記事:Windows XP Homeの販売期間、超低価格パソコン向けに再延長)。また,システム・ビルダーは認定販売業者を通じて,2009年1月31日までWindows XPを購入することができる。

[Windowsユーザーへの公開書簡]