「開かれた組織としてIPTVの発展に貢献したい」と語るIPTVフォーラムの村井代表理事
「開かれた組織としてIPTVの発展に貢献したい」と語るIPTVフォーラムの村井代表理事
[画像のクリックで拡大表示]

 IPTVの共通仕様について検討を行ってきたIPTVフォーラムは2008年6月24日,技術仕様の標準化とその普及・高度サービスを推進するために団体を法人化したと発表した。日本の放送事業者や通信事業者,メーカーの関係者など17社・人を設立時社員とし,有限責任中間法人のIPTVフォーラムが発足した。代表理事には,村井純・慶応義塾大学教授が就任した(IPTVフォーラムのWebサイト)。

 新生IPTVフォーラムでは,オープンなIPTVサービスを実現するために必要な送信・受信に関する規定,受信仕様の作成,運用などを行うとともに,IPTVサービスにおける共通課題の検討を行う。これまで任意団体として検討を進めてきた技術仕様を引き継ぎ,2008年8月末をメドに標準仕様の第1.0版をとりまとめ,一般に公開する。また,国際標準仕様としてITU-Tなどの標準化機関にも提案していくという。

 法人化に合わせて,新規会員の募集も開始する。理事会の承認後にメンバーとして参加できるが,8月末に予定している第1.0版の標準仕様は任意団体で検討してきた内容をベースに作成することが決まっており,新規会員が仕様作成に参加できるのは,9月以降に検討する拡張仕様の作業からになる。