「日本のすべての放送を視聴できるサービス」と語るオプティキャストの齋藤社長
「日本のすべての放送を視聴できるサービス」と語るオプティキャストの齋藤社長
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 スカパーフェクト・コミュニケーションズと,同社の子会社で有線役務利用放送事業者のオプティキャスト(本社:東京都港区,社長:齋藤達郎氏),NTT東日本の3社は2008年6月23日,NTT東日本のFTTH(ファイバー・ツー・ザ・ホーム)サービスを利用してオプティキャストが提供しているRF方式の多チャンネル放送「スカパー!光」のサービス内容を強化すると発表した。現在の光ファイバーの伝送帯域(70M~770MHz)を2072MHzまで拡張した「スカパー!光 ホームタイプ ワイド」の提供を2008年7月1日に,首都圏の一部エリアから開始する(発表資料)。

 現在のスカパー!光で視聴可能な地上デジタル,地上アナログ,BSデジタル,BSアナログ,FMラジオ,東経124・128度CS放送「スカイパーフェクTV!」の各放送サービスに加え,新サービスでは東経110度衛星放送「e2 by スカパー!」に2008年11月から,スカイパーフェクTV!のHDTV(ハイビジョン)放送に2009年度から対応する予定である。さらに,2011年7月以降に新たに始まるBSデジタル放送のチャンネルにも対応するという。また新サービスでは,現行のBSデジタル放送の全12チャンネルを,アップコンバーターなしで視聴できるようになる。

 月額視聴料は,地上波放送とBS放送の再送信だけの「スカパー!光ライト」(以下ライト)が650円,ライトに好みの多チャンネル放送を追加した「スカパー!光アラカルト」が1540円から(金額は追加するチャンネルによって異なる),ライトに50チャンネルの多チャンネルサービスを追加した「スカパー!光パックセレクション」が4150円,ライトに68チャンネルの多チャンネルサービスを追加した「スカパー!光パック」が4721円である(いずれもフレッツ光サービスの利用料を含まず,CSデジタルチューナーのレンタル料を含む)。

 6月23日の会見でオプティキャストの齋藤社長(写真)は,「スカパー!光 ホームタイプ ワイドは,地上波放送からBS放送,CS放送まで,日本のすべての放送を視聴できるサービスになる。広帯域化で商品力を向上させ,より多くの加入者を獲得したい」と抱負を述べた。