米カリフォルニア州知事Arnold Schwarzenegger氏と検事総長Edmund Brown Jr.氏は同州のインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)に対して児童ポルノ関連コンテンツの撲滅に協力するよう要請する声明を2008年6月20日に発表した。

 両氏は,カリフォルニア州を拠点とする100以上のISPから成る業界団体California Internet Service Provider Associationに対し,子供の安全を守ることは政府だけでなく企業にとっても最優先項目の1つだとする共同書簡を送付。同州ISPも米Verizon Communications,米Time Warner Cable,米Sprintにならって行動するべきだと呼びかけた。

 3社は今年6月10日に,児童ポルノ・コンテンツをホスティングしているサーバーを除去し,同コンテンツを発信しているニュースグループへのアクセスを遮断することでニューヨーク州と合意している。

 カリフォルニア州知事と検事総長は,「米国内で最大のISP協会であるCalifornia Internet Service Providers Associationのメンバーには,リーダーとしての重要な役割を果たしてほしい」とコメント。「児童ポルノ・コンテンツの配信は違法であり,米国憲法修正第1条(宗教・言論の自由)に該当しない」(両氏)。

 California Internet Service Providers Associationには米AT&Tや米AOLなどが参加している。

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