佐川急便が環境保護への貢献を目的に設定したサービス「CO2排出権付き飛脚宅配便」を、千趣会のショッピングサイト「ベルメゾンネット」が配送サービスに導入する。商品を宅配便で送るごとに、配送で生じるCO2の一部を相殺する。同サービスは9月1日から12月31日まで提供し、佐川急便が購入した排出権1万トンがなくなり次第終了する。

 消費者がパソコンを使って千趣会のショッピングサイトから商品を購入し、配送方法で「CO2排出権付き飛脚宅配便」を選択すると、1円の追加料金を課金する。これは宅配便1個あたりの輸送で生じるCO2の排出権346gを調達する費用にあたる。

 同時に千趣会と佐川急便もそれぞれ1円を負担し、合計1038gのCO2排出権を佐川急便から日本政府に無償譲渡する。譲渡した排出権は、京都議定書により日本が削減しなければならない温室効果ガス量の一部として計算される。

 佐川急便は今回のサービスに必要な排出権を、三井住友銀行を通じて調達した。国連の承認を受けたインド・タミル地方の風力発電プロジェクトで生じた権利の一部という。

■関連情報
・千趣会のWebサイト http://www.senshukai.co.jp/
・佐川急便のWebサイト http://www.sg-hldgs.co.jp/