全世界で稼働中のスーパーコンピュータの500位までの性能を集計しているTOP500プロジェクトは米国時間2008年6月18日,最新のTOP500ランキングを発表した。全500システムのうち,75%が米Intelのプロセサを搭載しており,昨年11月の前回ランキングにおける70.8%からシェアを拡大した。ただし,ランキング首位となった米IBMの「Roadrunner」は米AMDの「Dual-Core AMD Opteron」を採用している。

 米Sun Microsystemsの「Ranger」(4位)や米Crayの「Jaguar」(5位)もAMDのOpteronを装備し,トップ20のうち7システムがAMD製プロセサを採用していた。米メディア(CNET News.com)によると,トップ500全体におけるOpteronの採用率は11%だった。

 全体を通じて,マルチコアの採用が増加している。283システムがクァッドコア,203システムがデュアルコアを搭載していた。

 TOP500におけるメーカー別シェアをみると,IBMが42%(210システム)で米Hewlett-Packard(HP)の36.6%(183システム)を上回った。ただし前回はIBMが46.4%(232システム),HPが33.2%(166システム)だったので,両社の差は縮まっている。その他のメーカーでは,米Dellが5.4%(27システム),米SGIが4.4%(22システム),Crayが3.2%(16システム)となった。

 全ランキングはWebサイトで閲覧できる。

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