Webシステム開発を手がけるディノは2008年6月18日、インターネット上のシングルサインオンを実現する「OpenID」の発行・認証を実現するソフト「OpenID Engineベータ版」を無償で提供すると発表した。提供開始は6月19日。利用希望者は専用のWebサイトからダウンロードできる。ディノは同ソフトを無償公開することで自社の技術力をアピールすると共に、システム開発案件の獲得につながることを期待する。

 OpenID Engineは2つの機能からなる。OpenIDで認証可能なWebサイトである「OpenID対応サービス」向けの機能と、OpenIDを発行し、OpenID対応サービスからの認証依頼を受けて実際の認証処理を実施する「OpenID認証サーバー」向けの機能である。前者の機能は08年4月からすでに公開していたが、今回「OpenID認証サーバー」向けの機能を追加した。

 OpenID Engineの実体は、オープンソースのWebアプリケーションフレームワーク「Ruby on Rails」のプラグイン。そのため、導入するOpenID対応サービスやOpenID認証サーバーはRuby on Railsを使って構築していることが前提となる。ディノは今後、利用者からのフィードバックを受け、7月中にもバージョンアップする予定だ。