米Yahoo!は米国時間2008年6月17日,アジア太平洋地域における新しいモバイル戦略を発表した。同社は,モバイル検索サービス「Yahoo! oneSearch」について5社の携帯電話事業者と提携したほか,広告パートナとして新たに2社と契約した。このほかにも,同地域向けにローカライズしたサービスや新しいウィジェットの提供も開始した。

 今回Yahoo!がモバイル検索について提携を発表した携帯電話事業者は,インドMahanagar Telephon Nigam,香港Hong Kong CSL,フィリピンのSmart CommunicationsとDigital Mobile Phlis,台湾Vibo Telecomの5社。これにより,モバイル検索で提携した企業の数は過去18カ月で60社を超え,アジア太平洋市場では23社となった。モバイル広告では,新たにインドのIdea CellularとマレーシアのMaxis Communicationsと提携したことを明らかにした。両社はYahoo!が販売提供するグラフィカルな広告をモバイル・サイトに表示する予定だという。

 さらに,携帯電話向けソフトウエア環境「Yahoo! Go 3.0」のインド,オーストラリア,東南アジア向けローカライズ版のほか,Yahoo! oneSearchの音声による検索条件の入力でシンガポールとインドの英語アクセントを認識できる英語版の提供を開始した。このほかにも,アジア太平洋地域向けの「Yahoo! Cricket」「Yahoo! Answers」「Showtimes(Yahoo! India Movies)」といった新しいモバイル・ウィジェットと最新ニュースや音楽チャートを提供するウィジェット「MTV Asia」の提供を開始する。

発表資料(1)
発表資料(2)