サイバー・コミュニケーションズ(cci)の小椋祐二BPR本部BPR部長
サイバー・コミュニケーションズ(cci)の小椋祐二BPR本部BPR部長
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 ウェスティンホテル東京(東京都目黒区)で2008年6月17日に開催されたNET Marketing Forum Spring 2008において,サイバー・コミュニケーションズ(cci)のBPR本部BPR部部長である小椋祐二氏は,2008年1月に発表したインタラクティブ広告業務支援システム「AD-SCRUM(アドスクラム)」のプレゼンテーションを行った。

 AD-SCRUMは広告会社の業務をトータルで支援するサービス。インタラクティブ広告の市場規模拡大,環境変化により,各広告関連事業の要望が多様化している一方,「広告会社は広告の多様化および複雑化に伴い,その知識と業務範囲が担当者の許容範囲を超え,サービス展開にさまざまな面で苦心している」(小椋氏)という。この状況を踏まえ,広告会社は業務の効率化と広告提案のロジックが必要と判断。メディアプランニング,バイイング,入稿,掲載確認,レポーティング---など,広告関連業務を統合的に支援するシステムを提案することとなった。

 また,これまで広告会社やメディアレップ,媒体の会社間で行われてきた業務を,各社が共通のWebプラットフォーム上で処理できる。これにより,広告商品の多様化に伴う業務負荷と業務運用リスクを軽減。さらには各種関連データを組み合わせたメディアプランの最適化も図れるため,「システムはもちろん,メディアプランニングも省力化できる」(同)という。

 競合サイトとの比較においては,メディアプランニングの差別化で「属性はもちろん,『この人は高級コスメの情報を求めている』などさらに詳細な思考に基づいた提案ができる」(同)とする。広告会社は「1万メニューある広告メニューを参照して提案商品を選び,関連資料もダウンロードするだけで準備できる。また,これまでネット広告は媒体の面カテゴリー,インプレッション数,CTRやクリック数などネット独自の指標で提案していたが,広告リーチやフリークエンシー,ターゲット含有率などマスメディアで活用されてきた指標も活用できる」(同)。

 最後に「AD-SCRUMを活用すれば,提案時の説得力,業務処理のスピードと効率が向上する。情報とタスクの管理も省力化できる。AD-SCRUMの導入により,別業務の生産性向上にもつなげてもらいたい」(同)と締めくくった。