埼玉県三芳町(人口3万7558人・2008年5月末日現在)は、9月22日から地方税の電子申告サービスを開始する。対象となるのは「法人市町村民税」「固定資産税(償却資産)」「個人住民税(給与支払報告書や特別徴収関連手続)」の3つ。地方税の電子申告サービスを開始する町村は三芳町が全国で初めて。

 電子申告サービスのためのシステム導入費は115万円、年間運用費は220万円。TKCのLGWAN-ASP(地方自治体間をむすぶ専用線「総合行政ネットワーク(LGWAN)」を利用したASP)を導入する。そのほか、電子申告利用に必要な、社団法人地方税電子化協議会が開発・運営する「地方税ポータルシステム(eLTAX:エルタックス)」の会費が年間3万6000円、負担金が年間約40万円かかるが、負担金は同協議会によるeLTAX導入促進策の一環として2年間免除される。

 三芳町では電子申告サービス導入のメリットとして、職員・納税者の事務負担の軽減と、納税者の利便性の向上を挙げている。

■変更履歴
三芳町からの依頼により本文の一部を変更しました。地方税ポータルシステム(eLTAX:エルタックス)の「利用料金が年間3万6000円、負担金が年間95万円」とありましたが「会費が年間3万6000円、負担金が年間約40万円」としました。また、「負担金は参加自治体数が増えるほど減額されるので、2年後は現在より少なくなっている可能性がある」という部分は削除しました。お詫びして訂正します。 [2008/06/18 15:36]