米航空会社のUnited Airlinesは米国時間2008年6月16日,乗客が米Appleの携帯電話「iPhone」に格納しているコンテンツをフライト中に機内ディスプレイで視聴できるサービスを開始すると発表した。前座席の背面に設置された15.4インチのディスプレイで,iPhoneや携帯型デジタル・メディア・プレーヤ「iPod」のコンテンツを再生できる。

 新サービスの第1号となるフライトは,同日午後5時40分ワシントンDC発チューリッヒ行きの936便。米メディア(CNET News)によると,今後は,大西洋横断便を中心に新サービスを順次導入していく予定。なお,ファースト・クラスおよびビジネス・クラスのない便では新サービスを提供しない場合もある。

 iPodあるいはiPhoneと機内エンターテインメント・システムとの接続には,30ピンのケーブルを使用する。松下電器産業の米国法人Panasonic Avionicsの接続技術を採用する。接続しながらデバイスの充電も行える。

 United Airlinesエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・カスタマ・オフィサのGraham Atkinson氏は次のように述べている。「新サービスを利用することで,乗客はいつでも好きなときに,好きなコンテンツを楽しむことができる。今後も,空の旅をより快適にするサービスや技術を提供していくつもりだ」。

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