図1●PCサーバーの導入時期
図1●PCサーバーの導入時期
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図2●サーバーOSの種類
図2●サーバーOSの種類
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 2002年以前に導入したPCサーバーが残っている企業は約3割。使用しているOSも古く、全体の1割がWindows NT Server、3割が同2000 Serverを使っている――。調査会社のノークリサーチは2008年6月16日、中堅中小企業におけるPCサーバーの導入実態を発表した。

 調査は今年1月から3月にかけて、売上高5億~500億円の企業5000社に対して実施した。回答企業は1210社である。

 導入時期を見ると、2002年以前の導入機が28.4%(前年比9.6%減)も残っていることが分かる(図1)。ほぼ1年ごとに12~16%が入れ替わっており、03年は12.1%、04年は13.5%、05年は16.1%、06年は14.3%、07年以降は14.0%だった。

 OSの種類はWindows Server 2003 が46.8%(前年比11%増)と、約半数を占めるまでに増えている(図2)。Windows 2000は29.1%(同9.4%減)だ。発売から10年以上が過ぎたWindows NTも10.8%(同3.7%減)残っている。Linuxは6.5%しかなく、しかも昨年より0.2%減った。

 「今年度後半からは、仮想化・統合化によるPCサーバーの入れ替え需要が顕在化する」と、ノークリサーチの伊嶋謙二社長は分析する。「仮想化・統合化技術が実用段階に入り、ブレードサーバーの低価格化も進んでいる。さらにWindows 2008 Serverの登場が、Windows NT/2000ユーザーの買い換え需要を喚起する」(同)ためだ。

 サーバーの形状では、大きな変化はなかった。タワー型が半数以上の55%(同2.0%減)を占め、これにラックマウント型(40.5%、同0.4%増)、ブレード型(3.0%、同1.4%増)と続く。当然のことながら、企業規模が大きくなるほどタワー型が減り、ラック型が増える。5億~10億円規模の企業はタワー型が69.3%、ラック型が22.2%。10億~100億円はそれぞれ62.4%、34.5%、100億~500億円はそれぞれ41.2%、53.4%である。