NTTドコモは6月16日、ドット(点)状の識別コード「ドットコード」を利用した事業を手がけるグリッドマークと合弁会社を設立すると発表した。NTTドコモは同日、グリッドマークの発行済株式の8.9%にあたる2400株を約3億円で取得した。

 グリッドマークのドットコードは、「見えないバーコード」とも呼ばれる技術。紙などの印刷物上の2mm角に約300兆のコードを埋め込むことができる。専用のペン型スキャナで読み取り、パソコンなどを経由してデジタルメディアへのリンクやID認証といった用途で利用できる。

 設立する新会社は、携帯電話分野でドットコード技術を使ったビジネスを企画、販売、運営する会社となる。具体的には、携帯電話にグリッドマークの専用スキャナを接続し、カタログに印刷されたドットコードを読み取ってもらい、Webサイトへ誘導したり、通販事業者と顧客を仲介するといったビジネスモデルを想定している。ドットコードを利用した携帯電話向けサービスのほか、デバイスの企画、開発、販売も手がける。管理サーバーの開発/運用、認証情報の発行/管理といった業務も行う。

 新会社の名称は「DPC」。6月18日に設立する。資本金は2億3750万円。出資比率はNTTドコモが63.2%、グリッドマークが36.8%。本社を東京都千代田区に置き、従業員数は当初6人程度になる予定。

■関連情報
・NTTドコモのWebサイト http://www.nttdocomo.co.jp/
・グリッドマークのWebサイト http://www.grid-mark.co.jp/