総務省は2008年6月16日,2.5GHz帯の10MHz幅を利用して各地域内で通信サービスを提供する「地域WiMAX」の無線局(WiMAX基地局)免許を,申請を行った全42事業者に免許または予備免許を付与すると発表した。

 3月3日から4月7日にかけて総務省が受け付けた地域WiMAXの免許申請に対しては,全国から41事業者(40社)の応募があった(関連記事)。その後,4月14日には徳島県のCATV事業者であるひのきから申請があった。今回そのすべての事業者に対して免許または予備免許を付与することになった。42事業者の内訳は,東北インテリジェント通信以外はすべてCATV事業者である。

 今回の免許付与によって,全国で約63万世帯が地域WiMAXのサービスを受けられるようになるという。地域WiMAXでは,モバイル・インターネットのほか,デジタル・デバイド解消や地方自治体向けの公共サービス用途での利用を想定している。

 総務省では今後も地域WiMAXの免許申請を随時受け付ける。

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