岩手県、宮城県の地方銀行4行は2008年6月16日、6月14日に岩手県南部の内陸部で発生した最大震度6強の地震で、ATMへの影響は軽微だったと明らかにした。

 岩手県の岩手銀行と北日本銀行は、ともにATMへの影響はほぼなかったという。岩手銀行はほとんどのATMは正常稼働し、影響を受けた一部のATMもすぐに復旧できたという。影響も一部のATMが大きな揺れの検知で停止したという程度。リモートから再起動することですぐに復旧できた。北日本銀行は地震の影響を受けず、ATMは店舗ごとの営業時間通りに稼働したという。

 宮城県の七十七銀行と仙台銀行では、ともに軽微の被害で済んだ。七十七銀行は停電により一部のATMが停止した。仙台銀行は宮城県栗原市の岩ヶ崎支店と仙台市の南小泉支店でATMがおよそ一時間停止した。岩ヶ崎支店は地震の影響で店内回線の位置がずれ、LANに障害が発生したのが原因だった。南小泉支店は複数のATMのうち1台でカード挿入口にひずみが確認され、点検のために停止した。