東北電力は2008年6月14日、最大震度6強の揺れを観測した岩手・宮城内陸地震の影響により、岩手県と宮城県で停電が発生していると発表した。10時時点、岩手県と宮城県合わせて2万2147戸で停電が発生している。個人宅だけでなく、企業など大口契約者も停電しているという。

 東北電力によると「復旧を続けているが、余震で電柱の変圧器がずれたり、送電線が混線したりといったトラブルが発生している」。そのため、地震発生から10時時点までで停電した延べ数は3万1923戸に上るという。こうしたことから、全戸復旧の見込みは未定だ。

 なお、いくつかの発電所などにも影響が出ている。火力発電所では上の岱地熱発電所が自動停止。水力発電所では磐井川発電所など7カ所が停止している。このほか送電設備が2回線、変電設備が3カ所停止している。原子力発電所は、女川原子力発電所の1号機が定期検査のため停止中だった。2号機と3号機は運転を継続している。