ソニー,松下電器産業,蘭Royal Philips Electonics,韓国Samsung Electronicsの4社は2008年6月13日,AV機器向け無線リモコンの標準仕様の開発を行うことを発表した(発表資料)。4社は米Freescale Semiconductor,沖電気工業,米Texas Instrumentsを加えた7社でRF4CE(Radio Frequency for Consumer Electronics)コンソーシアムを結成し,優れた無線リモコンを開発するための新しい通信規約も策定する。

 RF4CEコンソーシアムは,機材にリモコンを向けなくても操作できる「見通し外操作」や,AV機器とリモコン間の双方向通信などの高度な機能を実現するため,現在リモコンで一般的に利用されている赤外線ではなく,無線を利用した通信方式の策定に取り組む。

 リモコン用の新しい通信規格は,認可不要で利用できる2.4GHz帯のIEEE802.15.4のPHY/MAC方式をベースとし,低消費電力,高速起動が可能であるという。仕様策定は2008年後半に完了し,策定後は全ての企業がアクセスできるようになる予定である。