図1●PCサーバーの形状別シェア(出荷台数ベース)
図1●PCサーバーの形状別シェア(出荷台数ベース)
[画像のクリックで拡大表示]
図2●2007年度のメーカー別シェア
図2●2007年度のメーカー別シェア
[画像のクリックで拡大表示]

 調査会社のノークリサーチは2008年6月13日、2007年度(07年4月~08年3月)におけるPCサーバー市場の調査結果を発表した。出荷台数は55万330台で前年度とほぼ同じだが、金額ベースでは4.8%増の3026億円だった。

 PCサーバー市場で堅調だったのが、ラックマウント型サーバーだ。出荷台数ベースの形状別シェアは、ラック型が47.4%(前年度比5.1%増)、タワー型が43.0%(同7.1%減)、ブレード型が9.6%(同2.0%増)だった(図1)。

 ただし、「今年度から潮目が変わる。台数こそ少ないが、ブレードが主役になり始める」とノークリサーチの伊嶋謙二社長は予測する。今年度の形状別シェアは、ラック型が47.8%(07年度比0.4%増)、タワー型が40.7%(2.3%減)、ブレード型が11.5%(1.9%増)になる見込みだ。

 メーカー別シェアは台数、金額ともにNECが首位だった(図2)。台数シェアは25.7%、金額シェアは24.6%だ。2位は日本ヒューレット・パッカード(台数シェア23.6%、金額シェア18.3%)、3位がデル(同17.0%、同13.9%)、4位が富士通(同14.5%、同18.5%)、5位が日本IBM(同9.6%、同12.3%)である。

 今年度のPCサーバー市場は、出荷台数の伸びが回復しそうだ。ノークリサーチによれば、今年度の出荷台数は7.2%増の59万台に達する見込みだ。「サーバーの仮想化や統合化のニーズは高く、高機能なサーバーが市場をけん引する」と同社は予測する。