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 日商エレクトロニクスは千葉・幕張メッセで開催中のInterop Tokyo 2008で、モトローラ製の同軸モデム搭載イーサネットスイッチ「XLP-7000」シリーズを参考展示した(写真)。この製品は同軸ケーブルをイーサネットケーブル代わりに利用でき、さらに同軸ケーブルを通じた給電も可能だ。敷設済みの同軸ケーブルを利用する目的や、長距離でイーサネット給電(PoE)したい場合に向く。

 この製品は、親機に当たる「XLP-7038」と子機に当たる「XLP-701」で構成する。XLP-7038はイーサネットスイッチとしての機能を備え、最大8台のXLP-701を接続可能だ。データ通信速度は最大75Mビット/秒である。同軸ケーブルの線路長が1.5kmまで給電できる。一般的なイーサネット・ケーブルを使った給電は100mまでしか給電できないので、約15倍の長距離化が可能となる。

 日商エレクトロニクスはこの製品の売り込み先について「アナログの監視カメラをIPカメラに置き換える用途に向く。主に工場やマンション、鉄道などが対象になる」とした。発売は8~9月ころになる見込みだ。価格は未定だが「XLP-7038が数十万円、XLP-701が数万円くらいになるだろう」(日商エレクトロニクス)という。