GigaFin SlimLine 100(写真上)と同500(写真下)
GigaFin SlimLine 100(写真上)と同500(写真下)
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 三菱商事は,搭載する1Gビット/秒イーサネットに対応したスループットをうたう,単機能で速度重視の小型ファイアウォール機器「GigaFin SlimLine 100」および「同500」を,2008年6月11から開催中のInterop Tokyoで初展示した。サーバー群の手前に設置する使い方などに向く。出荷開始は2008年5月。価格は,50万円弱。開発会社は,米GigaFin Networks。

 GigaFin SlimLineは,ファイアウォール機器。特徴は,IN/OUTの合計で2Gビット/秒のスループットと,手のひらに乗る小型軽量サイズ。単機能/高スループットかつ小型軽量であるため,インターネットとの境界部分だけでなく,社内LANにおいてセキュリティを守りたいサーバーやLANの数だけ経路上に複数台設置する使い方に向く。アクセス透過型としてもルーターとしても利用できる。ACL(Access Control List)ポリシーは最大500個で,DDoS攻撃対策の機能も持つ。

 主な仕様は以下の通り。GigaFin SlimLine 100は,幅7.6×長さ17.1×高さ3.5センチ・メートル,重さ600グラム。箱型の形状に,1Gビット/秒のイーサネット・ポート(RJ-45形状)を2個搭載しただけの外観である。運用管理機能は,Cisco NetFlow形式でのトラフィック情報の収集,SNMPエージェント,Telnet/SSHコンソールとWeb(HTTP/HTTPS)画面による操作,など。

 一方,GigaFin SlimLine 500は,幅12.7×長さ25.4×高さ3.8センチ・メートル,重さ900グラムと同100よりも大きい。マネジメント専用ポートを備えるほか,ネットワーク・ポートとして,RJ-45形状の1000/100/10BASE-T×2以外に,SFP(Small Form-Factor Pluggable)形状の光接続を選べる。また,GigaFin SlimLine自身がハングアップした際は,信号をそのままバイパスしてネットワークに影響を与えない。