Red Hatは2008年6月11日,Firestar SoftwareとDataTernから訴えられていた特許訴訟で和解したと発表した。

 Red HatはFirestar SoftwareとDataTernから,2006年に特許侵害で訴えられえていた。Red Hatは「Red Hatは特許侵害を否定した。和解は特定のクレームだけでなく,顧客およびオープンソース・コミュニティに対する広範な保護を提供するものである」としている。

 Red Hatでは「保護の対象となるソフトウエアはRed Hatブランドのもとで配布されるすべてのソフトウエア,およびそれらの上流の以前のバージョン,および派生物(derivative works),組み合わせたもの(combination products)」であるとしている。

 この訴訟は米特許番号6,101,502に関するもので,オブジェクト指向アプリケーションとリレーショナル・データベースのマッピングについての特許。Red Hatが買収したJBossのO/Rマッピング・ツールHibernateが対象となっていた。

 Red Hatのオープンソース・ライセンス担当Richard Fontana氏は「Red Hatの和解は,すべてのバージョンのGPLの文言に整合し,最も厳格なオープンソース・ライセンスの特許に関する条項を満足するものである」としている。

 Fedora ProjectリーダーのPaul Frields氏は,「和解における上流および下流の開発者と配布者による保護により,Fedoraコミュニティ(および他のコミュニティ)はRed Hatがすでに提示していた保護を手にした」とコメントしている。

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