写真●松下グループのブース入り口付近に設けられた「KX-WP800」のコーナー
写真●松下グループのブース入り口付近に設けられた「KX-WP800」のコーナー
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 「Interop Tokyo 2008」展示会では,松下グループがブースの入り口付近に巨大なWi-Fi Skypeフォンを飾っている(写真)。これは,パナソニック コミュニケーションズのSkype対応Wi-Fi電話機「KX-WP800」を模したディスプレイ。このコーナーでは,KX-WP800の実機を用意し,来場者が無線LANとSkypeを経由した通話を体験できるようにしている。

 KX-WP800とは,携帯型の電話機と小型の無線LANルーターのセット製品。携帯電話機にはIEEE 802.11bの無線LAN通信機能とSkypeソフトウエアを搭載しており,無線LANルーターやWeb認証が不要な公衆無線LANサービスなどを使ってSkypeによる通話ができる(関連記事)。

 会場で実際に通話してみると,音声が途切れ途切れでかなり品質が悪かった。説明員によると「午後に入って無線の状況が悪化してしまった。(来場者が少なかった)午前中はもっとクリアに通話できていた」という。KX-WP800の本当の実力を試すには,人の少ない時間帯を狙ってブースを訪れる必要がありそうだ。

 また同ブースには,KX-WP800を進化させた新バージョンも参考展示している。新バージョンでは企業内での利用を想定し,会議用スピーカホンとの接続機能や端末のバイブレーション機能,複数台の端末で同時通話してもQoS(Quality of Service)を保てる機能などを盛り込んだ。ただし「発売については未定」(説明員)という。