写真●NTTコムが初展示した「香り通信モバイル」。中央左の銀色の装置が「香り発生装置」で上部から香りが出てくる
写真●NTTコムが初展示した「香り通信モバイル」。中央左の銀色の装置が「香り発生装置」で上部から香りが出てくる
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 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は,2008年6月11日から開催中の「Interop Tokyo 2008」展示会で「香り通信モバイル」のデモンストレーションを一般向けに初公開した(写真)。

 香り通信モバイルとは,映像や音楽などのコンテンツを香りとともに携帯電話に配信するサービス。実際に香りを発生するのは,ユーザー宅内に設置した「香り発生装置」。携帯電話で香り通信モバイルのiモード専用サイトにアクセスし,「香るプレイリスト」をダウンロードする。そのプレイリストをiアプリが赤外線通信によって香り発生装置に送るという仕組みである。

 ブースでは,あらかじめ携帯電話にダウンロードさせておいたプレイリストを使って,香り発生装置から香りを発生させるデモを実施している。香り発生装置に向けて携帯電話機を操作すると,実際に甘い香りなどを体験できる。

 香り通信モバイルは,現在NTTコムが商用化を目指して実験中。4月から5月にかけて,協業パートナー企業を募集したところ「かなり大きな反響があった」(説明員)という。今後は,応募企業などさまざまな企業とパートナーを組み事業化を模索する。また「現在の香り発生装置はまだ試作段階。形ももっと工夫していきたい。販売価格としては1万円以下を目指している」(同)。