RFIDを用いたラックマウント認識システム
RFIDを用いたラックマウント認識システム
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 エフ・アイ・ティー・パシフィックは,どのサーバー・ラックに何がマウントされているのかをRFID(ICタグ)を用いて自動認識するシステムと,専用の運用管理ソフト「VM7 VisiRack」を,2008年内にも出荷する予定である。2008年6月11日に,Innterop Tokyoで参考展示した。

 VM7 VisiRackは,サーバー・ラックの運用管理ソフトである。どのラックのどの位置に何の機器を搭載しているかを,図面を用いて管理できる。最大の特徴は,ラックとの間で通信して,実際にどんな使われ方をしているのかを,正確に把握できる点である。具体的には,ラックに取り付けたRFIDリーダーが,サーバー機に取り付けたRFIDのタグを読み取る。このために必要なハードウエア一式と,その専用ソフトであるVM7 VisiRackをセットで販売する。

 同社はまた,企業情報システムのログ情報を対象とした全文検索エンジン・ソフト「Loogle」の概念をパネル展示した。理化学研究所が開発したソフトであり,エフ・アイ・ティー・パシフィックが販売権を取得,2008年夏頃をターゲットにオープンソースとして配布/公開する予定という。Loogleは,Syslogなどのログ情報を収集して格納し,任意のキーワードによる全文検索を可能にするソフト。同社によれば「検索用インデックスの生成が高速」な点が特徴という。