写真●NTTドコモの車載用「FOMAテレマティクスモジュール」
写真●NTTドコモの車載用「FOMAテレマティクスモジュール」
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 NTTドコモは2008年6月10日,自動車やカーナビゲーション・システムなどに組み込んで使う車載用通信モジュール「FOMAテレマティクスモジュール」(京セラ製)を開発したと発表した(写真)。2009年2月に発売予定。緊急通報,交通情報の提供,カーナビを使ったハンズフリー通話,重機の位置管理や車両の運行管理などでの利用を想定している。

 大きさは幅約52mm,奥行き約60mm,厚さ約8.6mmで,重さは約29グラム。FOMAの音声通信,パケット通信(ベストエフォートで下り最大384kビット/秒,上り最大64kビット/秒),テレビ電話通信に対応する。音声とパケットに同時接続する「マルチアクセス」も可能である。

 ドコモは組み込み用の「FOMAユビキタスモジュール」をすでに販売中だが,2009年に発売するFOMAテレマティクスモジュールは,-30~70℃という広範な温度範囲で動作させることができ,耐久性がより高いという(FOMAユビキタスモジュールの動作温度は-20~60℃)。また,FOMAユビキタスモジュールはパケット通信しかできなかったが,FOMAテレマティクスモジュールはパケット通信と音声通話の両方に対応する点も違う。

 なおドコモは,FOMAユビキタスモジュール向けのパケット料金プラン「FOMAユビキタスプラン」(月額840円から)を提供中だが,FOMAテレマティクスモジュールもパケット通信だけで使用する場合は,同プランを使えるようにする予定である。

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