楽天と同社傘下のドリコムは6月10日、新たな行動ターゲティング広告商品「楽天ad4U」の提供を開始した。楽天グループ外部のWebサイトにおける閲覧行動も照会し、ユーザーと関連性が高い広告を掲載する。

 ドリコムの行動ターゲティング広告配信技術「ad4U」をベースとする新サービス。ユーザーのWebサイト閲覧情報や検索キーワード情報を取得し、楽天グループの各種Webサイトで購買意欲の喚起につながる広告を表示する。行動パターンにもとづきユーザーの興味/関心をジャンル分けして、それぞれに合った広告配信を行う。

 楽天は、同社のポータルサイト「インフォシーク」で、通信販売サイト「楽天市場」の閲覧履歴を参考にする広告サービス「楽天行動ターゲティング」を運営している(関連記事)。これに対し、楽天ad4UはWebブラウザの基本機能を使って閲覧行動を把握。楽天グループ以外の全世界のWebサイトにおける行動パターンを参考にし、「楽天会員」以外へのアプローチが可能となる。

 同社が広告効果を通常のバナー広告と比べたところ、楽天ad4Uのクリックスルー率(CTR)が約1.5倍、コンバージョン率(CVR)が約3倍高かったという。

 配信する広告のジャンルは「不動産/首都圏」「不動産/関西」「株式投資」「FX(外国為替証拠金取引)」「クレジットカード」「キャッシング/ローン」「転職」「派遣」「アルバイト」「国内旅行」「海外旅行」「自動車」「健康食品」「ダイエット」「化粧品」の15種類。

■関連情報
・楽天のWebサイト http://www.rakuten.co.jp/
・ドリコムのWebサイト http://www.drecom.co.jp/