米Sun Microsystemsは米国時間2008年6月9日,サービス指向アーキテクチャ(SOA)構築パッケージの新版「Sun Java Composite Application Platform Suite(Java CAPS)6」を発表した。

 新版は,Open ESB(Enterprise Service Bus)コミュニティのオープンソース技術を採用。イベント処理およびビジネス・プロセス管理機能などを提供し,オープンソースのJ2EEアプリケーション・サーバー「Sun GlassFish Enterprise Server」とJava向け統合開発環境「NetBeans Integrated Development Environment(IDE)」の最新版のサポートを追加した。

 具体的には,Open ESBと「Java Business Integration(JBI)」をベースとするESB スイート「Sun Java ESB Suite」,リアルタイムで傾向とパターンを判断できるようにするイベント処理機能の「Intelligent Event Processor(IEP)」,ビジネス・プロセス管理機能の「Business Process Management」といったコンポーネントで構成される。Business Process Managementはビジネス・プロセス仕様「BPEL 2」をサポート。フェイルオーバー機能を提供するほか,IEPと統合することで監視プロセスを提供する。

 Sunは同日,マスターデータ管理(MDM)スイートもリリースした。MDMスイートにより,異なるシステム上にある顧客データの一覧を表示できるようになる。企業は情報を活用することで重要な顧客を把握し,関連製品や上位製品を提案する機会が得られるとしている。

 Java CAPS 6,ESB,MDMスイートは,サブスクリプションと永久ライセンスの2種類のライセンスが用意される。価格は,ライセンスの種類とサポート構成によって異なる。

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