米AT&Tは2008年6月9日(米国時間),「3G iPhone」の発表に合わせて「AppleとAT&Tによる契約を変更し,『レベニュー・シェア(iPhoneによる通信料収入をAppleにも分配すること)』を終了する」と発表した。またAT&Tは,米国内の消費者向けにiPhone用のデータ使い放題プランを月額30ドルで提供すると発表している。

 AT&Tは7月11日に米国で「3G iPhone」の販売を開始する。それに伴いiPhoneを使用する消費者に対して,無制限のデータ通信サービスを月額30ドルで,音声通話も含めた場合月額69.99ドルから(音声通話は無制限ではない)で提供する。法人向けには,iPhoneに限定しない無制限の3Gデータ通信サービスを,月額45ドルで提供する。

 同時にAT&Tは,Appleとの契約を変更して,レベニュー・シェアを終了することを明らかにした。iPhoneに関してAT&Tは,利用者の通信料収入の一部をAppleに支払うことになっていた。AT&Tは,iPhoneの3G化と価格引き下げ(従来の399ドルが199ドル)によって,3Gデータ通信の需要が急増すると予測。それによって同社の2008年における1株当たり利益が,0.10ドルから0.12ドルに上昇すると見込んでいる。

■変更履歴
記事中「音声通話も含めた場合月額39.99ドルから」との表現がありましたが,正しくは「音声通話も含めた場合月額69.99ドルから」です。また「AT&Tではレベニュー・シェアを取りやめる代わりに通信料を引き下げたと説明する。AT&Tは,iPhoneの価格引き下げ(従来の399ドルが199ドル)や3Gデータ通信の通信料引き下げによって,3Gデータ通信の需要が急増すると予測」との表現がありましたが,正しくは「AT&Tは,iPhoneの3G化と価格引き下げ(従来の399ドルが199ドル)によって,3Gデータ通信の需要が急増すると予測」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2008/06/12 13:30]