大手技術企業6社は米国時間2008年6月9日に,WiMAX関連の特許プール構築を目指す「Open Patent Alliance(OPA)」の立ち上げを発表した。オープンな知的財産権モデルを推進し,WiMAX業界の拡大と活性化を図るとしている。設立メンバーはフランスAlcatel-Lucent,米Cisco Systems,米Clearwire,米Intel,韓国Samsung Electronics,米Sprint Nextel。

 OPAが作成するWiMAX特許プールでは,WiMAX規格の導入に必要な基本的な特許権を集中管理する。WiMAX製品を開発するための機能についてのみ特許料を適用することで,製品間の相互接続性を確立しつつ,多様な製品の開発を可能にする。参加企業は予想可能な範囲のコストで特許ライセンスを取得できる。

 OPAはただちにプールに含める基本特許の募集を行う。独立した監視役である特許審判(patent referee)を設け,申請された特許を査定する。当初はWiMAX規格に焦点を当てるが,将来的には他の業界グループと協力する可能性がある。

 またOPAは,WiMAX知的財産権に関する中心的なリソースとしての役割を担い,WiMAXエコシステムの普及に取り組む。

[発表資料(PDF書類)]