[画像のクリックで拡大表示]

 シトリックス・システムズ・ジャパンは6月9日、Webアプリケーションの負荷分散装置の新製品「Citrix NetScaler MPX」を発表した。従来と比べ、最大で2.5倍に高速化したことが特徴。価格は2205万円から。直販はせず、伊藤忠テクノソリューションズ、ネットワンシステムズ、富士ゼロックス、マクニカネットワークスの4社が販売する。

 Citrix NetScaler MPXは、Webサーバーへのアクセス負荷を分散したり、SSLを利用する暗号化通信を代替したりする専用アプライアンス。新版ではマルチコアのプロセッサを採用することで、処理性能を高めた。システムのスループットは最大で15ギガビット/秒である。山村剛久シニアプロダクトマネージャ(写真)は、「年末ころをメドに予定しているOSのバージョンアップで、20ギガビット/秒前後まで高速化できる可能性がある」と語る。

 販売目標は明らかにしていない。ターゲットとするのは、ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)などインターネットからのアクセスが多い企業が中心となる。