英Virgin Group傘下のインターネット・サービス・プロバイダVirgin Mediaと英レコード業界団体British Polyphonic Industry(BPI)は,Virgin Mediaのブロードバンド・ユーザーに対し,不正音楽ダウンロードについて啓発活動を開始すると発表した。

 米Jupiter Researchの調査によると,英国でP2P(ピア・ツー・ピア)経由の不正音楽ダウンロードに使用されているブロードバンド・アカウント数は650万以上にのぼる。多くの場合,顧客が知らない間にアカウントが悪用されていると,Virgin MediaとBPIはみている。

 このため両者は,ユーザーを啓発する目的で,アカウント悪用の回避方法,合法的な音楽ダウンロード・サイトへのリンク,不正サイトからのファイル・ダウンロードによるウイルスやスパイウエアの脅威などに関する情報を提供する。これらの情報はVirgin MediaのWebサイトに掲載し,全ブロードバンド・ユーザーが閲覧できるようにする。

 また,著作権侵害とみなされる音楽ダウンロードが実行された場合,使用されたアカウントの所有者に対してVirgin MediaとBPIのそれぞれの警告状が送付される。なお,顧客の名前や住所はBPIに対して公開しない。

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