米IBMは企業のマッシュアップ構築をサポートするツール「IBM Mashup Center」について,正式提供に先立ち,無償トライアル版のホスティングを数週間以内に開始する。同ツールは4月に,米BoeingやフランスCarrefour Groupなどを対象に,限定ベータ版をリリースしていた。

 今年の半ばに正式公開予定のIBM Mashup Centerは,技術に詳しくないユーザー向けに,マッシュアップを構築するためのブラウザ・ベースのツールや,ウィジェットとマッシュアップを検索したり共有したりするためのカタログなどを提供する。マッシュアップ・コンポーネントをドラッグ&ドロップすることでカスタマイズしたWebアプリケーションの作成,導入,共有が可能となる。

 また,企業のIT部門に必要とされる管理,セキュリティ,ガバナンス機能や新しいウィジェットを作成するための開発環境なども提供する。企業ソースからの情報をRSS,ATOM,XML形式で保存するほか,情報を別のフォーマットに統合,変換,分類,発行する機能を提供する。

 無償トライアル版は,同社コラボレーション製品の顧客向けコミュニティ・サイト「IBM Lotus Greenhouse」でホスティングを行う。企業はインストールすることなく,安全な環境で同ツールを検証できる。無償トライアル版には,IBMのほか米StrikeIronや米Kapow Technologiesといったパートナ企業によるウィジェットが含まれる。

[発表資料へ]