コカ・コーラグループのボトラー12社は、今後5年をかけて統合する販売管理システムをSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)型で展開していく。販売データを各ボトラーから集計して分析するといった統一機能と、各ボトラー固有の機能を共通のシステムで動かし、各社がネットワーク経由で利用する。共通機能のバージョンアップを1カ所で実施できるようにし、運用・管理コストを低減させる狙いがある。

 ボトラー12社は07年1月に今回の統一システムを開発する「コカ・コーラ アイ・ビー・エス」を共同で設立。08年4月に北海道コカ・コーラボトリングと南九州コカ・コーラボトリングの2社でまず稼働させた。7月にはコカ・コーラウエストホールディングスが参加。残り9社にも順次展開していく。

 統一システムの狙いは、全国共通の販売促進策を迅速に打ち出せるようにすること。存在感が増している全国小売チェーンへの対応を強化する。