写真共有サービスなどを展開するウノウは6月4日,インターネット広告事業を手がける新会社を設立したと発表した。6月下旬にもモバイル向けの広告配信ネットワーク・サービスを開始する。

 設立した新会社の名称は「サノウ」。資本金は1000万円で社長はウノウ副社長の石川篤氏が務める。Webサービスや映画情報サイトなどメディア運営のウノウと分け,サノウは広告関連事業の展開に特化する。

 第一弾となるモバイル向け広告配信ネットワーク・サービスは,閲覧者の行動履歴などを活用したターゲティング型広告であるのが特徴。きめ細かいサービスと使いやすさで「個人メディアのような小規模サイトを中心にネットワーク化する」(石川氏)としている。サービス名称は未定。

 年内に別の広告関連サービスも開始する計画で,「広告配信ネットワークはGoogleなど大手ネット企業が手がける一方,我々は小規模サイトの活性化を基本方針とし,モバイルに限らない広告配信や効果測定などの広告関連事業で差別化を図る」(同)としている。