トレンドマイクロは,同社のセキュリティ管理製品群を一元管理するソフトの新版「Trend Micro Control Manager 5.0アドバンス」(以下,Control Manager)を,2008年6月20日に出荷する。新たに,管理情報を引き渡すことにより他の運用管理ソフトから統合管理できるようにした。参考価格は,1000クライアント時に初年度64万円程度。販売目標は,今後1年間で1億円。

 Control Managerは,ウイルス対策ソフトなど全42種類のトレンドマイクロ製のセキュリティ製品を一元管理するソフトである。契約期限やパターン・ファイルのバージョンなど個々の製品の運用状況を一覧表示して確認できるほか,複数の製品が通知するログ情報を合わせて判断することで,単一の製品だけでは分からない分析が可能になる。さらに,パターン・ファイルの配信を集中管理することでネットワークの使用効率を高められる。

 今回新たに,外部の統合運用管理ソフトとの連携機能を追加して,他の運用管理ソフトからウイルス検出情報などの個々のセキュリティ製品の運用状況を把握できるようにした。具体的には,条件に応じてSNMPトラップを上げる,外部SyslogサーバーにSyslog通知する,メールで通知する,Windowsイベントログを出力する,といった方法で情報を伝達できるようにした。さらに,新たにVMware ESX 3.xを適用した仮想マシン環境や64ビットOSでの動作を保証した。

 なお,トレンドマイクロは,NECの「WebSAM」,日立製作所の「JP1」,富士通の「Systemwalker」,以上3ブランドとの連携を正式に保証する。