米IBMは米国時間2008年6月3日,従業員数が5~500人の中小企業に向けたLinuxベースのソフトウエア・スイート「Lotus Foundations Start」の提供を開始した。IT部門を持たない企業でも,短時間でインフラ構築できるようにする。IBMが今年5月に発表した中小企業のIT導入を支援する取り組み「Blue Business Platform」の第1弾製品となる。

 Lotus Foundations Startでは,電子メール,オフィス・アプリケーション,ファイル共有,リモート・アクセスといった基本的なソフトウエア・ツールを用意し,データ保護,バックアップやリカバリなど,自動化されたネットワーク・セキュリティ機能も備える。

 オフィス・アプリケーションは,同日正式版をリリースしたODF(OpenDocument Format)対応のアプリケーション・スイート「Lotus Symphony 1.0」。ワープロの「Lotus Symphony Documents」,表計算の「Lotus Symphony Spreadsheets」,プレゼンテーションの「Lotus Symphony Presentations」という3種類のソフトウエアからなる。

 Lotus Foundations Startの英語版は全世界でただちに利用可能。7月30日までに,中国語(簡体字/繁体字),オランダ語,フィンランド語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,日本語,ノルウェー語,ポルトガル語,スペイン語,スウェーデン語の出荷を開始する。価格は5ユーザー版が949ドルから。1ユーザーにつき149ドルで追加できる。

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