携帯端末管理 (MDM: Mobile Device Management) ソリューションを提供する米InnoPath Softwareは2008年6月4日,NTTドコモとOMA-DM (OMA-DM: Open Mobile Alliance - Device Management,Open Mobile Alliance が開発したオープンかつ相互運用可能なデバイス管理方式の標準規格) Server Simulator のライセンス契約を締結したと発表した(発表資料)。ライセンス契約の対象であるDM Server Simulator は,InnoPath社のiMDM Server Suite ソリューションの一つであり,OMA Device Management Version 1.2 に準拠する。今回の締結は,NTTドコモによるOMA-DM の評価用という。

 Server Simulator はイノパスのDMエンジンを利用し,自動化テストやスクリプト,異常系テストケースに特化した正確なテスト結果を確実に取得するためのツールである。このDMエンジンは,世界の主要な通信事業者によってMDMの実装に活用されているという。

 イノパスの iMDM サーバーは,端末起動時の自動検知やコンフィギュレーション,遠隔操作での端末トラブル診断,必要に応じた最新ファームウェアのダウンロード (FOTA) ,ユーザーインターフェースを含むアプリケーションの継続的管理,紛失した端末のセキュリティや重要データの回復などを実現するものである。InnoPath社ソリューションは,AT&TやChina Unicom,KDDI,Verizon Wireless など世界の主要移動体通信事業者に採用されており,また同社のクライアントソフトは,NokiaやSamsung Electronics,LG Electronicsなどの主要な携帯端末メーカーに搭載されているという。

・OMA-DMの詳細はこちら(OMAのDevice Management Working Groupのページ)