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 米Googleは米国時間2008年6月3日,カスタム検索エンジンを構築できる企業向け検索サービス「Custom Search Business Edition」を強化し,新サービス「Google Site Search」として提供を開始した。検索用インデックスの作成対象コンテンツを拡充したほか,各種新機能を追加している。

 新サービスは,同社の無料サービス「Custom Search Engine」をベースとする有料サービスCustom Search Business Editionの新版(関連記事:Google,中小企業向けにカスタマイズ可能なホスト型検索サービスを提供Google,カスタム検索エンジン構築サービスの対応言語を拡大)。Googleのインフラを利用するホスティング型検索サービスで,ユーザー企業は検索用サーバーなどを自社で用意/運用することなく,事業の目的に適した専用の検索サービスを顧客に提供できる。

 新たに同義語/類義語辞書の作成を可能にした。例えば「CD」という検索キーワードで「certificate of deposit」(預金証書)といった検索結果も返せるようになった。検索対象データの日付による重み付け機能を利用すると,最新順(あるいは古い順)に文書を検索結果の上位に表示するといった操作が行える。特定の文書を優先的に上位表示する機能も導入した。

 操作画面のルック&フィールを変更して自社サイトのWebサイトのデザインに合わせられる。XMLベースのAPIで検索結果を加工することも可能。分析/レポーティング機能や広告配信プログラム「AdSense」との連携機能も備える。オプションで電話や電子メールによるサポートを提供する。

 年額料金は,インデックス化対象Webページが最大5000ページで100ドル,5001~5万ページで500ドル,5万1~10万ページで850ドル,10万1~30万ページで2250ドルなど。Custom Search Business Editionの利用企業は,自動的にGoogle Site Searchへアップグレードされる。

Google Site Searchの説明ビデオ

[発表資料]