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【TechEd 2008】「Microsoftが何百万台ものサーバーを運用するようになる」,Gates会長が最後の基調講演

中田 敦=ITpro 2008/06/04 ITpro
写真1●米MicrosoftのBill Gates会長
写真1●米MicrosoftのBill Gates会長
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 「これが最後の公式なスピーチだ。17歳から続けてきた自分のキャリアを,ついに変える時が来た」--。米MicrosoftのBill Gates会長(写真1)は2008年6月3日,米国オーランドで開幕した「TechEd 2008 Developers」の基調講演で,5000人の開発者に対してこう語りかけた。Gates氏は6月一杯でMicrosoftを引退し(非常勤の役職に就く),慈善活動に専念する。Gates氏が開発者に対して基調講演を行うのは,これが最後になるという。

 Gates氏は基調講演で開発者に対して,同社が今後も従来路線,すなわち優れたユーザー・インタフェースを実現するクライアント・サイドのアプリケーション実行基盤(Windows Presentation FoundationやSilverlight)や,大規模な業務アプリケーションを開発するツール(Visual Studio Team Services),ミドルウエア(SQL Serverなど)の強化を継続すると宣言しつつも,合わせてユーティリティ・サービスの提供という新しい「オプション」も提供すると強調した。

 「われわれは現在,全ての機能をインターネット上で利用できるようにし始めている。(同社がホスティング・サービスを提供している)Exchange Serverが既にそうだが,(業務連携ミドルウエアの)BizTalkに関しても『BizTalk Services』を準備しているし,(データベースの)SQL Serverでも『SQL Server Data Services』などを開発中だ。これらを使うことによって,開発者はアプリケーションをわれわれが運用する『クラウド』にホストできるようになる。われわれのデータセンターは巨大で,世界中の様々な地域で分散実行している。このようなデータセンターは,かつてないほどの規模であり,われわれが現在運用している数十万台のサーバーは,将来的に数百,数千万台(many millions)の規模になるだろう」(Gates会長)。

 Gates氏は,かつてない巨大な規模のデータセンターを運用するためには,「電力供給や冷却にも特別な配慮が必要であり,ハードウエアのモニタリングのためにどのようなセンサーが必要か,サーバーのマザーボードの設計の段階から考慮する必要がある」と訴える。このようなデータセンターの運用は,もはや一般企業には不可能であり,近い将来データセンターとは,Microsoftを含むごく限られた企業だけが運用するものになると強調した。

企業にとってのクラウドの利点を強調

写真2●同社の開発ツール,ミドルウエアの中核となる「SQL Server Data Services」
写真2●同社の開発ツール,ミドルウエアの中核となる「SQL Server Data Services」
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 Gates氏は「われわれはあくまでも,オプションを提供するだけ。今後も,オンプレミス(据え置き型)のアプリケーションは企業に残り続ける。クラウドとオンプレミスのハイブリッドになる」と,サーバー・メーカーやシステム・インテグレータなどのパートナーに配慮を見せつつも,「企業はクラウドを利用すれば,ディザスタ・リカバリ(遠隔地に待機サーバーを確保したり,バックアップを置いたりすること)などが容易になる。またソフトウエア開発者は,インフラを気にする必要が無くなり,魅力的なアプリケーションの開発に特化できるようになる」(Gates氏)と,クラウドの利点を強調した。

 Microsoftは現在,企業がクラウド上でアプリケーションを開発するための,包括的な開発ツール/ミドルウエア製品群「Oslo」(開発コード名)を開発中である。Osloは,BizTalk ServicesやSQL Server Data Services(写真2) といったSaaS型のミドルウエアの他,モデル駆動型の開発が可能になるVisual Studioの新バージョンや,クラウド上のアプリケーションや社内のアプリケーションを統合的に管理できるSystem Centerの新バージョンなどで構成されており,詳細は2008年10月の「PDC(Professional Developers Conference) 2008」で公開するとしている。

TechEdは開発者向けとシステム管理者向けに分離

 同日始まったMicrosoftの年次カンファレンス「TechEd」は,米国では例年6月に,1週間の会期で開催されてきた。しかし今年からは,開発者向けの「TechEd Developers」とシステム管理者(IT Professional)向けの「TechEd IT Professionals」という2つのイベントに分割し,それぞれ1週間の会期でイベントを開催する。いずれも場所はオーランドで,TechEd IT Professionalsは6月10日に開幕する。

 Bill Gates氏の基調講演は,開発者向けのTechEd Developersの幕開けとして行われたもの。Gates氏はこのほか,最近は特にロボット用のアプリケーション開発,すなわち「ロボティクス」に注目していることなどもアピールしている。

写真3●2GHz動作のIAプロセッサで動作する「バルマーくん」。得意技はモンキー・ダンスと物投げ
写真3●2GHz動作のIAプロセッサで動作する「バルマーくん」。得意技はモンキー・ダンスと物投げ
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 Microsoftは「Robotics Studio」というロボット開発ツールも公開しており,基調講演ではバランスをとりながら様々な動作が可能な「バルマーくん」(写真3)という2GHz動作のIAプロセッサを搭載するロボットも登場。バルマーくんは,同社のCEOであるSteve Ballmer氏の得意技である「デベロッパー!デベロッパー!デベロッパー!」と叫びながらのダンスや,物を投げるしぐさ(Ballmer氏に関しては激高すると椅子を投げるという噂がまことしやかに語られている)を披露し,会場の爆笑の渦に巻き込んだ。

 Gate氏は「ロボティクスには,パソコンと同じ可能性を感じている。パソコンが初めて出てきた頃は,メインフレームに比べるとオモチャのようなものに思われていた。現在のロボットもそうで,産業用ロボットと比べるとオモチャのように見える(IAプロセッサ・ベースの)ロボットが,これからの産業を変える可能性がある」と力説した。

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