写真1●Linux版の「Aspire one」。オリジナルのランチャー画面を表示している
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写真2●Aspire oneを発表するAcer CEOのJ.T. Wang氏
写真2●Aspire oneを発表するAcer CEOのJ.T. Wang氏
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 台湾Acerは2008年6月3日,小型で低価格なノート・パソコン「Aspire one」(写真1)を発表した。台湾・台北市内で開催した発表会で明らかにしたもの。AcerはAspire oneの市場投入で,台湾ASUSTeK Computerの「Eee PC」シリーズに対抗する。

 台湾や米国では6月に発売予定。価格は399米ドル~499米ドル程度となる予定である。日本での発売は8月を計画している。

 Aspire oneは「いつでもどこでもインターネットに接続できるモバイル・インターネット・デバイス」と位置づけた製品。「プロフェッショナルからビギナーまで,このセグメントの製品がメインストリームになる」(Acer CEOのJ.T. Wang氏,写真2)と,もくろんでいる。

 CPUには米Intelの低消費電力プロセッサー「Atom」を搭載する。外部記憶装置として,8Gバイトのフラッシュ・メモリーを搭載するモデルと,80GバイトのHDDを搭載するモデルを用意する。SDカード・スロットにSDカードを挿入することで拡張記憶装置として利用できる。OSはLinuxまたはWindows XP。本体サイズは幅24cm,奥行き17cmで,重量は1kgを切るという。

 ディスプレイは1024×600ピクセルの8.9型液晶を搭載。IEEE802.11b/g対応の無線LANを備えるほか,第3世代(3G)携帯電話によるデータ通信にも対応し,SIMカードを本体に装着することで利用が可能になる。年内にはMobile WiMAXにも対応する計画という。バッテリーは標準が3セル,オプションで6セルを用意し,6セルのバッテリーを使った時の駆動時間は最大6時間。

 Linux版向けには,Acer独自のランチャー画面とアプリケーションを開発した。「Connect」「Work」「Fun」「Files」の四つに分けたランチャー画面で,簡単に目的の作業ができる。アプリケーションとしては,GoogleやYahoo!など利用している複数のメール・アカウントを一括して管理できる「Aspire oneMail」や,同様に複数のインスタント・メッセンジャーのアカウントを一括管理できるメッセンジャー・ソフトなどを開発。ユーザーの使い勝手を向上させたという。