キヤノンITソリューションズは,エージェント型のWindowsクライアント監視/管理ソフトの新版「PCGUARDIAN for Windows Ver 2.5」を,2008年6月2日に販売開始した。新たに,プリンタ印刷を経由した情報漏えいを抑止する機能を付けた。価格は,最小構成となる25ユーザー時で,ライセンスが72万5000円(税別),保守料金が14万5000円(税別)など。

 PCGUARDIAN for Windowsは,Windowsネットワーク向けのエージェント型クライアント監視ソフト。情報漏えい対策に適する。中核機能は,エージェントによってユーザーの行動を監視・制御する機能,インベントリ情報の収集による資産管理機能などである。セキュリティ・ポリシーの一元管理/配布も可能だ。稼働OSは,エージェントがWindows 2000以降,エージェントと通信して一元管理するサーバー・ソフトはWindows Server 2003上で稼働する。

 ユーザー操作の監視・制御機能の例としては,次のようなものがある。例えば外部記憶デバイスへのファイル・コピーなど,あらかじめ禁止されている行為を実行しようとした際に,行為を禁じつつ警告メッセージをクライアント画面に表示したり,禁止行為をトリガーに任意の外部プログラムを実行したりできる。このほか,特定のファイル・サーバーへのアクセスを禁じる運用などもできる。行動履歴はログとして残り,サーバー・ソフト側での分析や情報検索が可能である。

 今回の新版では,プリンタ印刷時にヘッダー/フッター/全体にユーザー名/印刷実行時間などの操作ログを強制的に挿入して印刷する機能を追加した。「情報スタンプ印刷機能」と呼ぶ。挿入する情報は,ユーザー別や時間帯別にそれぞれ設定できる。この情報スタンプ印刷機能により,文書管理に対する意識が高まり,結果として情報漏えいを抑止できるとしている。