米Adobe Systemsは米国時間2008年5月29日,PDFファイルを印刷機器で出力可能にするソフトウエアの新版「Adobe PDF Print Engine 2」を発表した。オフセット印刷機およびデジタル印刷機を想定し,VDP(バリアブル・データ・プリント)における課題などを克服した。

 VDPは可変データと連動した印刷で,個々の顧客や目的に応じて内容を変えることができるため,さまざまなターゲットに向けたキャンペーンの展開に有効である。PDF Print Engine 2では,PDFの可変データ交換技術「PDF/VT」をサポートすることにより,従来のワークフローでVDPを導入できるようにした。「より実用的で広範な場面で,VDPの利点を活用できるようになる」(同社)。

 デジタル出力向けの最適化を図っており,多数の画像を組み込んだリッチなコンテンツのレンダリングを効率的に実行する。

 Adobe PDF Print Engineは2006年のリリース以来,ドイツのAgfa,富士フイルム,米Kodakなど多数のメーカーが採用しており,新版についてもサポートを表明しているという。

 dobe PDF Print Engine 2は7月より,OEMパートナに提供を開始する。

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