米Dellは米国時間2008年5月29日に,2009会計年度第1四半期(2008年2~4月期)の決算を発表した。売上高は160億7700万ドルで,前年同期と比べ9%増加した。純利益は7億8400万ドルで同4%増加。1株あたり利益は0.38ドルで同12%の増益となった。

 ちなみに米メディアの報道(New York Times)によると,アナリストの予測は売上高が156億8000万ドル,1株あたり利益が0.34ドルだった。

 売上高の内訳は,サーバーおよびネットワーキング製品が前年同期比4%増の16億5000万ドル,ストレージが同15%増の6億3000万ドル,ノート・パソコンは同22%増の49億ドル,デスクトップ・パソコンは5%減の47億ドルだった。サービスによる収入は同13%増の14億5000万ドル,ソフトウエアおよび周辺器機は同17%増の27億4000万ドルだった。

 製品出荷台数は前年同期と比べ22%拡大した。特にサーバー(前年同期比21%増)とノート・パソコン(同43%増)が好調で,「業界平均の伸び率をそれぞれ3倍と1.2倍上回った」(同社)。

 当期は米国外による売上高が,初めて米国内の売上高を超えた。ブラジル,ロシア,インド,中国をはじめとする新興市場の売上高が前年同期比で73%伸びており,出荷台数は同58%増加した。

 従業員は過去1年で7000人縮小しており,当期は約3700人の社員削減が行われた。ただし,買収などにより約2700人が新たに加わっている。

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