米TiVoは米国時間2008年5月28日,2009会計年度第1四半期(2008年2~4月期)の決算を発表した。それによると,売上高は6080万ドルで,前年同期の6040万ドルと比べて微増。純利益は360万ドル(1株あたり利益は0.04ドル)で,前年同期の83万5000ドル(同0.01ドル)から増加した。

 調整済みEBITDA(利払い前・税引き前・ 償却前利益)は1110万ドルで,前年同期の670万ドルを上回った。

 技術およびサービス収入が5490万ドルで,前年同期の5810万ドルを下回った。一方ハードウエア収入は590万ドルで,同230万ドルから2倍以上拡大した。

 当期に4万8000人の新規加入者を獲得して,サービス加入者数は170万人となった。提携企業を含めた加入者総数は4月末時点で380万人。月間の解約率は1.3%だった。

 同社プレジデント兼CEOのTom Rogers氏は「当期はマーケティングおよび研究開発のコストを削減することで,財政状態の改善に努めた」と説明した。

 またTiVoは,米紙Chicago Tribuneとの提携を同日明らかにした。同紙のテレビ番組評論家Maureen Ryan氏が推薦する番組をTiVo加入者のDVRに自動録画するサービスを開始する。米メディア(New York Times)によると,当面,このサービスを利用できるのはシカゴ近郊に住む約10万人の加入者のみだが,同様のサービスを他の地域でも提供すべく,現在様々な新聞社と協議を行っているという。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]